中庭同盟(同人誌)


 

 


知る人ぞ知る!十二国記の同人誌。全て原作者の小野不由美さん書き下ろし。悪霊シリーズの各キャラの話8編と十二国記2編と対談の合計154ページの本である。1995年の冬コミに発行。載っている全ての作品が商業誌未発表のためオークションではかなりの高値になる。最初に見つけたときにはびっくりして目が点だった。

私はオークションで手に入れたのではなく、イベント会場で定価で買った。その当時十二国記のサークルはまだそんなに多くなくて、私自身もちょっとのぞきに行った程度で、いい本があれば買おうかな、と思っていた記憶がある。この本はスペースに無造作に積みあがっていて、別に人だかりにもなってなかった。サークル的にも原作者どうのとはいっさいうたってなかったし、サークルの人は暇そうに他で買ってきた本を読んでいた。ざっと見て買いたいと思う本がなかったので、分厚かったこの本を手にとって見たんだよね。でもやっぱやーめた、と置いてしまった。その時「あら、原作者だわ」とは中身をちょっとチェックした段階で気が付いたけど、本を置いてサークルから離れた。

んでもう一度他を物色してみたけど、やっぱい買えなくて・・・・でもせっかくの冬コミで買えないなんて寂しいから「さっきの原作者だし、小説だし、分厚いし、買ってみるか」と再び赴いて購入。載っていたのが十二国記の雁の話だったら即決で買ってただろうけど、景だったからさ(笑)。しかも悪霊シリーズはジーンがお亡くなりになっているということで、いまいち踏み込めなかった。(主人公クラスの死というのは辛すぎで駄目なの)

ずーっと書棚にしまってあってすっかり忘れてたせいで、めっちゃ綺麗(笑)。最近まで商業誌未発表作品だということも気が付かなかった。というか自分は読んでるわけなので、そいういう認識無かったのね。

買っていて良かったと心底思った一品です。